「自然を守る事は未来を作る事、身近な自然を通して楽しみながら考えてみませんか」
~令和3年5月30日(日) 10:00開催
当日は生憎の空もようでしたが10名の参加者を迎え、矢島町鳥海高原桃野畑地で10年前よりバイオマスを積極利用した畑作を行い、毎年農作業体験の受入を行っているとうもろこし畑で、苗植え体験と荒廃した竹林の問題提起と資源の有効活用のため間引きした廃棄竹を使って、竹の特性を活かしたドーム作り体験を行いました。
とうもろこし・苗植え体験
鳥海高原には花立牧場をはじめ酪農農家が多く、バイオマス資源に恵まれている。
捨てれば産業廃棄物、利用すれば有効な肥料となり、化成肥料の使用を大幅に減らせます。
約70アールのとうもろこし畑の一角で、雑草対策のマルチシートを張ったところに、専用の器具で一本ずつ間隔を開けて植えていきます。
トレーから苗を取る人、器具で受け取り植える人、互いの息が合わないとなかなか上手くいきません、だんだん声をかけて合うようになり、リズムが合ってくると笑顔で取り組んでいました。
苗はまだ小さく柔らかいので、慎重に扱わなければ上手く植えることが難しいですが、手の感覚も慣れて来たころ、苗植えは終了してしまいました。
「明日もやる?」
「あとは来週かな、手伝いに来てくれる?」
「やりたい!」
その時天気よければいいな。
クラフト・ミニドーム作り
当初は野外テント内で行う予定でしたが、雨天確実となり、畑地内の機械格納庫で行った。
出来上がりサンプルを目指して、あらかじめ各サイズに切ってセットされたクラフトテープキットを手に取り、開始です。
ミニドームはこれから竹で作るドームのミニ版で、イメージしやすいように、大型の物と同じ手順で展開して行きます。
土台ドームと補強テープ部分がサンプル通りに、土台テープの上に渡したり、下をくぐらせたりと、なかなか思うようにならず、何度かのやり直しの後にやっと納得していました。
パズルのようなミニドーム作りに皆さん夢中になっていました。
~お昼タイム~
竹林からの恵みの筍と、畑に散布する堆肥を生み出してくれる牛肉のソーセージ、高原の自然が育んだ採れたての山菜、食べる事で循環が成り立ち、その一環を担っているという事を意識していただきます。
竹ドーム作り
畑地内で円周18メートルのドーム作成の予定でしたが、雨天で格納庫内で小型を作成。
3メートルの竹を器具を使い6つに割ります。上部に器具を割り込ませると立てて、竹を下に打ち付けると反動で割りながら落ちてきます。
今朝伐ったばかりの竹は繊維がしなやかさを保っているので思い通りに割れてくれます。
土台の円に基本の星形を組み合わせてドームにして行きます。土台のドーム補強の竹を組み合わせるのは、クラフトとは違い一旦間違うとやり直しも一苦労です。
参加者の一人、横手の新米農家さんに、ドームは自然素材のハウスになるし、土に換える時に有用菌を育ててくれる など話しました。
竹のパウダーも有効です。
23日は感染症の影響で中止しましたが、取り組みの内容に感銘をい頂き人数限定で開催しました。
環境保護に興味のある参加者より机の上の学習より多くの事を体感した、自然環境を守るって少しの気付きとひらめきで身近で出来るという感想をいただきました。
夏は大きなドームで採れたてとうもろこしを食べましょう。